WBC代表1次候補の34人発表 | ほぼ日刊ベースボール

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野球選手の熱い過去や意外な背景を主な切り口に、野球への熱い想いを綴ります。

WBC一次候補が発表になった。



打者は非常にバランスがいいと思う。

松中と小笠原の二人が入っているのは心強い。

松中はアトランタで五輪に出た際の、三振でヘルメットかバットをホームで叩きつけた負けん気が思い出深いし、その気の強さがいい。

小笠原も自分の打撃を貫く腰の座ったところが、いざというときに頼りになると思う。

実績云々でなく、彼らベテランがどれだけ精神的支柱になれるか。

第一回はイチロー頼りだった精神的拠り所が増えるのが、何よりもいいメンバー選定をしたな、と思う。



また外野の亀井。

実績こそ劣るものの、三拍子が高いレベルで揃った選手で、悪くないと思う。三拍子揃いながらそれなりにロングも打てる力強さがいい。決して読売びいきの人選ではないと思う。



打者に対して問題は投手。

結局各チームのエース級がそろった。

でも北京でもそうだったが、問題はピンチのときやワンポイントでさっと出てきてさっと抑える、経験豊富なセットアッパーの不在。

調子のいい投手をどんどん出していくのが鉄則だが、やはり普段からいつでもいけるように調整している習慣は先発投手のそれとは大きく異なるもの。広島の横山や梅津など、決して派手ではないが堅実なセットアッパーが絶対に欲しいところ。山口だけでは山口が心配である。



ということで全体の感想は打高投低。

セットアッパーをあと3枚。田中・黒田・小松を外して広島の横山・梅津、ヤクルトの松岡、楽天の川岸あたりを絶対に入れるべき。これだけは強く言いたい。



【選考メンバー】



投手 16名

岸孝之(埼玉西武)

涌井秀章(埼玉西武)

小松聖(オリックス)

ダルビッシュ有(北海道日本ハム)

渡辺俊介(千葉ロッテ)

田中将大(東北楽天)

岩隈久志(東北楽天)

馬原孝浩(福岡ソフトバンク)

和田毅(福岡ソフトバンク)

杉内俊哉(福岡ソフトバンク)

内海哲也(巨人)

山口鉄也(巨人)

藤川球児(阪神)

松坂大輔(米大リーグ・レッドソックス)

黒田博樹(米大リーグ・ドジャース)

斎藤隆(元米大リーグ・ドジャース)



捕手 4名

細川亨(埼玉西武)

阿部慎之助(巨人)

石原慶幸(広島)

城島健司(米大リーグ・マリナーズ)



内野手 8名

中島裕之(埼玉西武)

片岡易之(埼玉西武)

松中信彦(福岡ソフトバンク)

川崎宗則(福岡ソフトバンク)

小笠原道大(巨人)

栗原健太(広島)

村田修一(横浜)

岩村明憲(米大リーグ・レイズ)



外野手 6名

稲葉篤紀(北海道日本ハム)

亀井義行(巨人)

青木宣親(東京ヤクルト)

内川聖一(横浜)

イチロー(米大リーグ・マリナーズ)

福留孝介(米大リーグ・カブス)